リーダーシップのある人の特徴14項とリーダーシップ発揮の3条件

リーダーシップのある人の特徴

この記事を開いたあなたは、リーダーシップを身に付けたいと思っていませんか?

あなたがリーダシップを発揮することができれば、どんな良いことがあるでしょうか。例えば、部活動やサークル活動、その他コミュニティ活動において統率の取れた集団に仕立て上げることができるでしょうし、仕事においてはマネジメントを円滑に進めることが出来るようになるはず。

では、実際にリーダシップを発揮できるようになるにはどうすればいいのか。僕はリーダーシップを身につけるためには、2つの段階があると考えています。まず1ステップ目は、リーダシップを発揮できる人間はどのような特徴があるのかを知ること。2ステップ目には、その人物像に近づけるように日々鍛錬を繰り返す、あるいはメタ的に自分を客観視すること。

この記事では、ステップ1のリーダーにはどのよう特徴があるのかを列挙します。必ずしもこの記事で挙げる項目に当てはまる人間がリーダーシップを発揮できるとは限りませんが、リーダーシップ論において権威あるパトリック・J・ベティン教授の定義によるものなので、ある一定の指標にはなることでしょう。もし、あなたが「リーダーシップ」に興味関心があれば読み進めてみてください。なくても読み進めてくださいw

リーダシップのある人の特徴

パトリックベティン教授が提唱しているリーダーシップの素質のある人を13項目もあげています。これらに当てはまる人は、もしかすると、サークル長、部長、管理職や社長といった、いわゆる「人の上に立つ人」に向いているのかもしれません。

  1. 誠実で、何事も首尾一貫している人
  2. 人を尊敬し、大事にする人
  3. 自尊心と自信を持っている人
  4. 自分で自分のやる気を呼び起こせる人
  5. 人の話を聞いて反省し、学べる人
  6. 曖昧性や不確実性に耐えれる人
  7. へこたれない人
  8. 視野が広い人
  9. 逃げない人
  10. 続けることができる人
  11. 喜んでリスクをとる人
  12. 積極的な態度である人
  13. 自分自身のことがわかっている人 

似たり寄ったりの部分もありますが、それほどリーダーシップというのは共通した要素で構成されているということの現れのように感じます。

それぞれ解説すると長くなりそうなので、これらを3つのキーワードでくくります。そうすると、リーダーシップを取るために最も大事にすべき論点が浮かびあがります。3つの要点とは何かというと、「信用」「影響」「自制」になります。

それぞれ、具体的にお伝えします。

1.「信用」について 

「信用」がなければ、基本的に人は動いてくれません。ただし、お金を払えば、雇用関係を創出できるように、ある程度の信用ならお金でなんとかなるかもしれません。しかながら、それは真なる「信用」とは言えません。本当の「信用」を獲得しなければ、何か大きな理念、信条に人を巻き込むことはできません。したがって、リーダーには「信用」をまず第一に獲得することが求められます。

「信用」を獲得できる人間

では、どうすれば「本当の信用」を獲得できるのでしょうか。それは先ほど挙げた13の項目の内、4つの項目を大事にすることです。 

  1. 誠実で、何事も首尾一貫している
  2. 自尊心と自信を持っている人
  3. 続けることができる人
  4. 積極的な態度である人

リーダーが指し示す方向がバラバラであることは、フォロワーに困惑を生み出してしまいます。例えば、先月はエンドユーザーにとっての価値を定性的に追求していたのにもかかわらず、今月は売上を伸ばす施策をとにかく追求しろ、と舵を切り返すことです。これでは、フォロワーは困惑してしまいます。

リーダーはいかなる場合でも、誠実かつ、初志貫徹できる倫理にかなった行動を取れることが求められます。3の継続することも同じように「信頼」を獲得する上で非常に重要になってくるでしょう。

 SNSやネット上の主従関係も同じことが言える 

僕の体験談でいうと、ブログで情報発信する際も、一貫した情報発信の方が人はついてきてくれやすいのは、身を染みて感じています(ブログコンセプトから外れ、書きたいように書いてしまった時は反応が薄いので、すなわちフォロワーがついてきてくれていないことなのでしょう。また、継続することができなければ、人は自然と離れていってしまいます。肌感ですが、何となくその節を感じる部分は大きいです。) 

また「信用」を獲得するためにも「自信」が大事になってきます。自分が自分を信じることができないのに、他人が自分を信じてくれるわけはありません。しかしながら、自己中心的になることは許されません。ナルシシズムにならない程度に、適度に健全な社会性を持った「自信」を持つことが重要です。「自信」と持つことができれば4の積極的な態度であり続けることもできるでしょう。

2.影響について

信用を獲得することができれば、次に「影響力」を発揮することができます。ここで大事なのが、影響というのは、マイナスの影響を与えるのではなく、無論ポジティブな影響を他者に与えること。例えば、チームの士気をあげる、メンバー、一人一人の人生を良い方向に変えることができる「プラスの影響力」を意識することです。

ここでは、プラスの影響力が発揮できる人間は、以下のような人だと定義します。

  1. 人を尊敬し、大事にする人
  2. 人の話を聞いて反省し、学べる人
  3. 視野が広い人

人に良い影響を与えるために一番大事なのは「尊重」です。尊重するためには、他者に興味関心を持ち、その人の属性(技術力・性格・バックグラウンドなど)を把握した上で、適切な対応をとらなければ、コミュニケーションのミスが生じてしまいます。十人十色のメンバーに合わせて、適切な対応を選択することが求められます。

また、リーダーは他者のインサイトを深く観察しなければなりません。「その人が本当のところ何を考え、なぜその行動に至ったのか?」と、しっかり他者の話を聞いて、その客観性を自分の血肉としていくべきです。時折、視野を広く持ち、全体としての組織構造を抽象化して見ることも大事です。いずれにせよ、我の強いリーダーシップは組織に崩壊をもたらします。フォロワーに対して、適切なフィードバックを行うために、他者にベクトルを向けることがリーダーとしての使命になるのです。 

3.自制について

優れた管理職や起業家は「自制」できるメタ認知能力が極めて高いです。「自制」とは、自分自身で自分を抑えることのできる能力。すなわち、他者に依存・影響されないハッキリとした世界観や軸が確立されている人間を指します。ベティン教授の14の項目からまとめると以下の要素になります。  

  1. 自分で自分のやる気を呼び起こせる人
  2. 曖昧性や不確実性に耐えれる人
  3. へこたれない人
  4. 逃げない人
  5. 喜んでリスクをとる人
  6. 自分自身のことがわかっている人

リーダーシップを発揮するためには、外的要因に指針を左右されることは極力避けなければなりません。いかなる環境下においても「理念・ビジョン」に基づいて、自分がやると決めたことを首尾一貫して成し遂げなければなりません。


経営者は孤独、というフレーズは聞いたことはありませんか?

「経営者は孤独」この言葉は、「自制」があっての言葉だと僕は感じました。

というのも、リーダーはあらゆる意思決定において、自分の弱さ(欲望・感情)を押し殺さなければ結果を出すことはできないからです。また、リーダーは、他者に悪影響を与えることは許されず、弱音を吐くことさえ許されず、自制を求められます。(例外:経営者にはたまにサイコパスもいますね、自制を超えた存在のように感じます。またサイコパスについても言及したい。

とにかく、自分で自分を制御する術、メタな認知を日々行える人こそ「真のリーダー」と言えることは、今の僕でも納得できます。 

まとめ

以上、リーダーシップのある人14項目とリーダーシップを発揮するための3条件でした。

  1. 誠実で、何事も首尾一貫している人
  2. 人を尊敬し、大事にする人
  3. 自尊心と自信を持っている人
  4. 自分で自分のやる気を呼び起こせる人
  5. 人の話を聞いて反省し、学べる人
  6. 曖昧性や不確実性に耐えれる人
  7. へこたれない人
  8. 視野が広い人
  9. 逃げない人
  10. 続けることができる人
  11. 喜んでリスクをとる人
  12. 積極的な態度である人
  13. 自分自身のことがわかっている人

「信用」「影響」「自制」

教科書のような退屈な記事になったかもしれませんが、ここまで書いた内容というのは人生のあらゆるシーンで活躍する、非常に大事な知識だと思うのです。なぜなら、リーダーシップは、多くの人と関わっていくこの社会において、不可欠な要素だと僕は考えているからです。なぜかというと、これまでの縦社会の組織構造から、ベンチャーと言われるボトムアップの組織構造が日本に台頭している時代背景があるからです。

以上、備忘録的に書きましたが、何かの参考になっていれば幸いです。

リーダーとは何か?物事を深く掘り下げみること、改めて、自分で定義してみることは面白いものですね。もちろん、正解などありませんが。

リーダーシップとは何か?リーダーシップの定義を知る